今日は、SF・ファンタジー界の巨匠!
ジャック・フィニイの短編集”ゲイルズバーグの春を愛す”より「愛の手紙」です。
過去と未来、時を越え愛し合う二人、、、。
今や定番のラブストーリーですが、そんな時空愛の先駆けとも言える珠玉の短編です。

作品紹介
【作品名】
愛の手紙
「ゲイルズバーグの春を愛す 」(1960年)
<原題:I Love Galesburg in the Spring-Time>より抜粋
【作者名】
ジャック・フィニイ(1911-1995)
【あらすじ】
古道具屋で偶然購入した古い机。
その抽斗(ひきだし)の奥深くに消印のない手紙を発見した青年。
それはなんと遠い昔、ヴィクトリア朝期に生きる乙女からのラブレターだった・・・。

おすすめポイント
①時空を越える愛
ふとしたきっかけから、冗談半分のつもりで書いた「過去に宛てた手紙」。
そこから、時を越えた文通が始まり、二人の間に静かで純粋な愛情が芽生えていきます。
過去と現在、、、別々の時代を生きる二人を取り結ぶ手紙。
この「手紙」っていうのが、またいいんですよ。
今では地球の裏側にいる人とも、一瞬で連絡を取り合える便利な時代。けれど、返事を待つ時間や、封を開ける瞬間のときめきには、どこかノスタルジックなロマンを感じます。
そもそも二人は、生きている時代そのものが違うのです。
届くはずのない想いが届いてしまう、、、その奇跡が、嬉しくもあり、切なくもある、、、。
②ロマンチックな品々
ヴィクトリア時代の古い机。
ふんわりとしたパフスリーブのドレスに、上品なパラソル。
胸元には小さなカメオのブローチ――。
なんてロマンチック♡
ただの小道具ではなく、そこに生きる乙女の息づかいまで感じられる丁寧な描写。
ページをめくるたび、ノスタルジックな空気がふわりと立ちのぼり、まるで自分までその時代にそっと足を踏み入れたかのような気持ちになります。
③まるで映画の世界
30ページにも満たない短い物語なのに、読み終えたあとはまるで美しい恋愛映画を1本観たかのよう満足感!
夢子の空想テーマ音楽はもちろん?ラフマニノフがピッタリ♪

ちなみに、夢子が本作と同じくらい大好きな作品がこちら↓
同じく「愛は時空を超える!」的なタイムトラベルものですが、とってもロマンチックで美しい映画です。
まとめ
派手なクライマックスはありません。
でも、読み終わった後もしばらく余韻が残る、、、そんな素敵な物語です。
切なくて、少しだけ寂しくて。それなのに、なぜだか心はあたたかい。
何度も読み返している夢子お気に入りの一冊です♪
こちらの本は短編集で、今回はその中から特に大好きな「愛の手紙」のみ抜粋しましたが、
どの作品も読みごたえ十分&どれもちょっと不思議な物語。
ファンタジーやSFモノが好きな方におススメです。



