「ポーの一族」と「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」|永遠の時を生きる吸血鬼たち

映画

こんにちは。
ついに今年初、エアコンを解禁した夢子です。
・・・まだ5月なのに。(ジメジメ湿度!)

そんな今回は、少女漫画・・・いや、漫画史に残る傑作『ポーの一族』。

少女だけじゃもったいない!大人の女性にも、そして男性にも読んで欲しい!・・・そんな素晴らしい作品です。


時を止めたまま生き続ける存在――
美しさと引き換えに、永遠を手にした吸血鬼たち。

薔薇の香りに包まれた静かな世界で、ひそやかに時を重ねていくバンパネラ。
そして、時代の闇の中で、人間としての心に揺れ続ける吸血鬼たち。

同じ“永遠”を生きながら、その在り方はどこか異なり、どこか似ているように感じます。

今回は、萩尾望都『ポーの一族』と映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を通して、
美しくもどこか切ない“永遠の物語”をたどってみたいと思います。


【作品名】
ポーの一族(1972-)

【作者】
萩尾望都(1949-)

【あらすじ】

青い霧に閉ざされたバラ咲く村にバンパネラの一族が住んでいる。

血とバラのエッセンス、そして愛する人間をひそかに仲間に加えながら、彼らは永遠の時を生きるのだ。

その一族にエドガーとメリーベルという兄妹がいた。

19世紀のある日、2人はアランという名の少年に出会う・・・。

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ヴァンパイアものといえば、、、これ!な耽美で幻想的な世界観

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美しい少年の姿のまま永遠を生きるエドガーとアラン。

1話、1話、短い物語の中にバンパネラ(ヴァンパイア)と関わる人間達の様々な”人生”も描かれていて、自然と涙がじわぁっと・・・。

成長し年老いていく人間達とは反対に、年を取らず永遠の時を生きるバンパネラ・・・彼らの気持ちを考えるとまた切ない。

「漫画」というカテゴリではありますが、まるで上質な文学作品を読んだかのような余韻が残ります。

萩尾望都さんの漫画、全て読んだわけではないですが・・・どの作品も一度読んだら忘れられない作品が多いですよね。

子供の頃に読んだ「トーマの心臓」、「11人いる!」や、「半神」、そしてドラマ化もされた「イグアナの娘」などなど。

多分意味はよく分かってなかったと思うのですが、幼心にも衝撃的だったようで、今でも心に残っています。
(特に「半神」は若干トラウマになった気がします・・・。)


単行本バージョンの巻末に収録されているエッセイがまた面白い!豪華!

今や日本を代表する演出家の小池修一郎さんは、大学生の時に女友達から借りた「ポーの一族」を読み、ドハマリしたことが宝塚歌劇団に就職するきっかけになったのだそう。
(在学していた慶応大学の教務課の廊下の一番隅にひっそりと”宝塚の演出家募集”のビラが貼りだされていたのだそう。)

また、宮部みゆきさんのエッセイもとても興味深いものでした。

その中で、宮部さんも映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」について触れられていました。

トム・クルーズ主演で映画化され、日本でも話題になったアン・ライスの「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアという作品について見聞きしたとき、ーーーーーーーーアン・ライスは「ポーの一族」を読んであの作品を書いたんじゃないかと横目で睨んでおりました。
引用元:小学館文庫「ポーの一族」2巻より


ポーの一族からこの映画を連想する人が多いみたいですね。
、、、というわけで、夢子も20年ぶり?に観てみました!




現代のサンフランシスコ。街を見下ろすビルの一室で、インタビュアーを前に美しい青年ルイが自らの半生を語り始めた。

18世紀末、最愛の妻を亡くし、絶望の淵に沈む彼の前に現れた悪魔的美貌の吸血鬼レスタト。

彼によって永遠の命を与えらたルイは、レスタトと共に世紀末の夜をさまよう。

人間の命を奪うことをなんとも思わないレスタトに対し、人間の心を捨てきれずに苦悩するルイ。

だがある夜、母の亡骸にすがりつく少女クローディアと出会ったルイは、衝動的にその命を奪ってしまう。

彼女をヴァンパイアの一族に招き入れるべく新しい命を吹き込むレスタト。

しかし、それは思わぬ悲劇の始まりだった・・・。

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引用元:Warner Bros. Rewind

ほとんど覚えてなかったのですが、こんな感じだったっけ?確かに設定はちょっと似てますよね。
でも記憶していたよりもゾンビ映画っぽかったな。

そして・・・あれ?もしかしてブラッド・ピットって意外とコスチュームものが似合わない?
(もちろんカッコいいんですけどね。)

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欲を言えばもうちょっと線が細く、儚い感じの美少年?美青年?が良かったな~。
今だったら誰だろう?ちょっと前のティモシー・シャラメとか?

一方トム・クルーズといえば・・・「私はトム・クルーズです!」感が強かったけど(スターの宿命?)、流石ですね〜美しかったです。

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その他、クリスチャン・スレーターやアントニオ・バンデラス、子役時代のキルスティン・ダンスト・・・と、大変豪華なキャスト陣!

そしてエンドロールの最後には、本来この役を演じる予定だったとも言われているリヴァー・フェニックスに捧げる、「In Memory of River Phoenix」という文字が、そっと添えられていました。

代役を務めたクリスチャン・スレーターももちろん良かった!

・・・ですが、多くの方がおっしゃるように、やっぱりリバー・フェニックスでも観てみたかったな、と思う夢子でした。

<2024.6.13更新>
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