【作品名】
緋色のヴェネツィア―聖マルコ殺人事件
(1988年 朝日新聞社/1993年 朝日文芸文庫)
※2020年、新作を書き下ろした第4巻を加え、『小説 イタリア・ルネサンス』全4巻として新潮文庫より復刊。
【作品紹介】
16世紀前半、海の都ヴェネツィアはトルコ、スペイン、神聖ローマ帝国の三大国に挟まれ、国家存亡の危機に瀕していました。
国難に立ち向かう若きヴェネツィア貴族、謎めいたローマの遊女、貴婦人への秘めた想いを胸に野望を抱く元首の庶子──。
権謀術数が渦巻く地中海世界を舞台にした、壮大なルネサンス歴史絵巻の第1部です。

右:復刊版『小説 イタリア・ルネサンス』
ブログでも何度か書いていますが、、、子どもの頃、大好きだった元宝塚トップスターの大浦みずき(なつめ)さん。
今でも夢子にとって特別な存在です。
そのなつめさんの退団公演のお芝居の原作が、この『緋色のヴェネツィア』でした。
(宝塚版タイトルは「ヴェネチアの紋章」)
幸運にも、夢子は子どもの頃に東京宝塚劇場でこの舞台を観ることができました。
しかし、当時の夢子には話が難しく、ほとんど理解できず・・・それから何年も経ち、大人になって原作を読んでみたところ、、、「こんなに面白い物語だったなんて!」と驚いたのでした。
タイトルに殺人事件とついているので、一気にサスペンス感が出ますが史実に基づいた歴史小説です。
愛と陰謀、そして国家の思惑が複雑に絡み合い、壮大なスケールで物語が展開していきます。
ちなみに、塩野七生さん唯一の歴史小説なんだそうです。
歴史に疎い夢子は、登場人物や時代背景をちょこちょこ調べながら読み進めたのですが、それがまったく苦にならないくらい面白く、どんどん物語に引き込まれていきました。

歴史の波に翻弄された男や女たち。
終盤はグッと来てホロリです😢
ちなみに、初めて読んだ時は図書館で借りたのですが、とても面白かったのと、やはり思い入れがある作品なので手元に置いておきたいな~と思ったのですが、「緋色のベネツィア」のシリーズ(続編の「銀色のフィレンツェ」「黄金のローマ」)はもう絶版なのか?なかなか書店でもネットでも見つけられず・・・。
まあ、読んだことあるしゆっくり集めよ〜なんて思っていたら、数年前になんと新潮文庫から復刊されるという嬉しい知らせが!しかも、約30年ぶりとなる書き下ろしの新作を加えた全4巻として刊行されるとのこと!
これは絶対読みたい!と思い、発売を楽しみに待って全巻そろえたのでした♪

子どもの頃には気づかなかった物語の面白さを、大人になって知ることができました。
今では本棚に並ぶ、大切な一冊(否、全四冊!)です。
宝塚版をご存じの方はもちろん、壮大な歴史ロマンがお好きな方にも、ぜひおすすめしたいシリーズです♪


